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切り抜いたその後どうするのか考えていますか?

切り抜いた画像をその後どう使うのか、考えた上で作業しないと時間と手間のムダになることも。
そもそも「切り抜く」必要があるのか?「合成写真」の難しさがわかっているか?切り抜きの前に一言。

他の画像と合成しないのなら、「透明部分」は必要ない



切り抜いた部分以外を透明にする必要があるのは、その画像を他と合成する(貼り付ける)時だけです。

例えば左の写真、「納豆ご飯だけが必要、背景の茶色部分は要らない」けれども、他の写真と合成するのでないなら・・・


← このように背景を白(あるいは他の色でも)で塗りつぶせばいいだけです。
これはこちらの方法でやりました。

画像の形が分かりやすいように、わざと枠をつけていますが、枠がなければこのページの背景色(白)との境界が見えないので、納豆ご飯だけが切り抜かれているように見えます。
これで良ければ、透明にする必要はありません。

合成先画像の色調を考えて切り抜く


切り抜き画像を他と合成する場合は、背景部分の色調と合成先画像のそれが、ある程度「同じ」ものを選びましょう。
その方が合成した時、境界部分がきれいに仕上がります。

どうしても同じもので揃えられない時は、それを考慮した切り抜き方をする必要があります。

← 例えばこの城写真、曇り空で背景が白っぽいです。



この写真を「2値化」を利用したこちらの方法で、背景部分を透明にして切り抜きました。

← とても綺麗に切り抜きできているように見えます。


ところがこれを、暗い夜空が背景の花火写真と合成したら、お城の周りに白っぽい縁が出てしまいました。
明るい背景から切り抜いた写真を、暗い画像と合成したのでこうなったのです。

これを避けるには・・・
「暗い背景の城写真を使う」か、または「2値化する時、城を少し削るようにしきい値を調整する」のどちらかです。
つまり切り抜きをする前に、それが分かっていなければダメなのです。

合成写真は「上級者」になってから

画像編集の初心者に限って「合成写真」をすぐに作りたがるようです。
(たぶん、他に加工のアイディアを考え付かないからだと思いますが)
しかし何とか切り抜きでたとしても、適当な写真を思いつきで組み合わせただけでは、大したものはできないと心得ておきましょう。

こちらで切り抜いた猫を、道の写真と合成してみましたが・・・光源の性質が異なるため、いかにも「合成」した感じがアリアリです。


影のレイヤを間に挟むと多少は落ち着きますが、それでも「借りてきた猫」(笑)感は否めません。

合成写真は、影の他にも境界をなじませるなど細かい作業も必要で、たとえ合成する目的で専用に撮った写真を使ったとしても、まともなものを作るのには相当の知識・センスとテクニックが要るのです。


ですから、まだ1枚の画像を編集するのさえおぼつかない人が、「切った貼った」で半日(丸1日?)奮闘しても、ロクなものはできないのが普通です。
合成写真は、ある程度画像編集にも慣れて、自信がついてから挑戦しましょう。

★せっかく画像編集に興味を持ったのに、いきなりの「合成写真」でその難しさに懲りて、嫌いになっていただきたくないので、あえて苦言を呈しました。

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