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メイキング〜透明水彩風
アナログの透明水彩風を思わせる、微妙な色の変化や水彩境界がリアルな塗り方です。
水彩ツールで塗るだけでなく、後半はフィルタを活用して仕上げるのがミソです。
水彩ツールで色を塗っていく
不透明水彩風と同じ線画を使っています。
人物のパーツごとに色塗り用のレイヤを追加し、上下を考えながら配置します。
★「背景をチェック柄で表示」をOFFにしているので、透明部分も白で見えています。
水彩ツールで色を塗っていきます。
ツールの濃度は半分くらい、水の量C(やや多目)で塗っています。
顔は、できるだけ色の変化が滑らかになるように、指先ツールも使ってなじませています。
(顔の塗り方が粗いと、後で困るんです)
顔以外の部分は、むしろラフな感じに色を置いていった方が、後で面白い効果が出ます。
またパーツ内を全てきちんと塗らなくても、光が当たっている部分は塗り残しておくのもいいでしょう。
その方が透明水彩っぽいです。
はみ出しは消しゴムで消します。
レイヤの上下関係を良く見て、消す場所を間違えないように。
目は、白目を描いてぼかしツールでぼかしてから、まぶたで影になる部分に濃い色を入れ、これもぼかします。
黒目は後で描くので、今はここまでで。
服の模様や背景を描き、塗りの細部を点検する
服レイヤの上に、模様のレイヤを追加して、チェック柄を描きました。
合成モードを「乗算」にして、不透明度を調整します。
背景用に3枚レイヤを追加して、遠くのものほど下に置き、ざっと塗っていきます。
やはり水彩ツールと、一部に指先ツールを使っています。
はみ出しや下のレイヤが透けて見える部分は消しゴムで消し、これで目以外の塗りが完成です。
これでも一応水彩っぽいですが、これをもっとリアルに加工していきます。
レイヤの合成モードやフィルタで加工していく
まず、一番上の線画レイヤを非表示にしてから、「レイヤ」⇒「表示レイヤをすべて結合(背景白)」します。
(この操作で、背景は全て白の完全不透明になります)
結合されてできたレイヤは、一番下の「空」という名前になっているので、これを「塗り」など分かりやすい名前に変えましょう。
また結合が終わったら、線画レイヤは再び表示させて構いません。
「塗り」レイヤを複製して、合成モードを「オーバーレイ」か「ソフトライト」にすると、色やコントラストが鮮やかになります。
★「オーバーレイ」の方が、強い効果が出ます。
余りに全体が明るすぎる時は、複製レイヤに対し、「フィルタ」⇒「カラー」⇒「ガンマ補正」でガンマ値を下げて調整します。
複製レイヤを下のレイヤと結合します。
(必ずここで一旦結合してください)
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