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塗りつぶしの色々

単純に思える「塗りつぶし」も、良く理解していないと思ったような結果になりません。
ここでは各種塗りつぶし機能の使い分けや、きれいに塗りつぶす方法などを説明します。

ツールボタンの「塗りつぶし」

ツールボタンの刷毛のアイコンをクリックすると、現在のレイヤ全体を描画色で塗りつぶします。
すでに線画などが描いてあってもそれに構わず、全体が一色に塗りつぶされるのが特徴です。
★ただし(色やアルファ値の)「マスク」は有効

当サイトの説明で「全体を白で塗りつぶします」とある場合、描画色を白にしてこの刷毛アイコンをクリックすればOKです。

ツールウィンドウの「塗りつぶし」


ツールウィンドウでは、缶からペンキを垂らしているアイコンが「塗りつぶし」です。
アイコンからも分かるように、色を「流し込む」ツールと考えればいいですね。

ツールウィンドウ下半分に、オプション選択画面が出ますが、これらは必要に応じて□をクリックし、チェックを入れると有効になります。

鉛筆ツールで線画を描いた場合


では実際に塗りつぶしツールを使ってみましょう。
オプションは何もチェックしていない状態です。

← サイズ3の鉛筆ツールで描いた線画です。
「背景をチェック柄で表示」をONにしているので、透明部分がチェック柄で見えています。

描画色を肌色にして手の平部分をクリックすると、クリックした点と連続している同じ色(「透明」も色と考える)の部分が、全て肌色になります。
中指・薬指は黒の線で区切られているので、新たにそれぞれの内側をクリックして塗りつぶす必要があります。

描画色を青にして手の外側をクリックすると、黒い線に隙間があり領域が全て連続しているので、手以外の部分が一度に塗りつぶされます。
クリックした位置からペンキのような液体を「流し込む」と考えると、動作の結果が分りやすいと思います。

ペンツール(アンチエイリアスあり)で線画を描いた場合


今度はペンツール(アンチエイリアスあり)で線画を描きました。

描画色を茶色にして肉球の内側をクリックすると、塗りつぶしと黒い線の間に隙間ができてしまい、具合が良くありません。
これは、線の縁を滑らかに見せるアンチエイリアス処理がしてあると、完全に透明ではない部分ができ、そこが塗り残しとなってしまうからです。


オプションの「境界自動判定」にチェックを入れてから塗りつぶすと、隙間を残さず線の際まで塗りつぶされるようになります。
一見これでいいようですが、よく見ると線と塗りつぶしの境界がギザギザして、滑らかさがありません。

このようなアンチエイリアスありの線画に、塗りつぶしできれいに色を塗るには、レイヤが一枚では難しいのです。

線画と色塗りレイヤを分けて塗りつぶす


そこで次のようにすれば、問題が解決します。
レイヤ機能についても一緒にご覧下さい。

1、線画を描いたら、色塗り用の新しいレイヤを追加して、線画レイヤの下に置きます。

2、線画レイヤの「判定元」アイコンをクリックしてONにします。

3、オプションの「判定元レイヤ有効」と「境界自動判定」の両方をチェックして、色塗りレイヤを順に塗りつぶして行きます。

この方法なら、線の滑らかさを残したまま、きれいに塗りつぶしできます。
★細い部分などで塗り残しが出た時は、鉛筆ツールを自由線などにして隙間を埋めましょう。

塗りつぶしのオプション「消しゴム」



オプションの「消しゴム」にチェックすると、クリックした点と連続する同色の領域が、消去されて透明になります。
「透明色で塗りつぶす」と考えればいいですね。

← 例えばこの画像で、赤い部分をクリックすると ────


← こうなります。

「不透明範囲」にチェックすると、色と関係なくクリックした点と連続する不透明部分が透明になります。
従って、最初から「消しゴム」「不透明範囲」の両方にチェックして上の画像を(位置はどこでも)をクリックすれば、全体が透明になり何も描かれていない状態になります。

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